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真夜中の大統領

真夜中のカーボーイ

 

 トランプ米国大統領就任の一連の報道を見て、まるで西部劇のカウボーイだなと思った。最初はジョン・ウェインなどの時代を思い出したが、そのうち「いや、違うな」と考え直した。これは「真夜中のカーボーイ」だな、と。

 

 映画「真夜中のカーボーイ」は1969年公開。主演はジョン・ヴォイト(アンジェリーナ・ジョリーの父)、ダスティ・ホフマン。いわゆるニューシネマの代表作の一つで、アカデミー作品賞などを受賞した。ちなみに正式な邦題が「カーボーイ」なのでそれに従っているが、英語を日本語にする場合、どう考えても「カウボーイ」でしょ? と言いたい。

 

 小説はもちろん、映画、漫画などのフィクションの世界が現実になってきたなと思ったのは、もうかなり以前のことだが、トランプ大統領については、ついにここまで来たかというのが率直な印象。悪い冗談というか。

 

 彼の掲げる「偉大なアメリカ」について、もちろんコメンテーターたちは時代錯誤と言ってるが、1950年代とかもっと前、30年代とかよりも、少なくとも1960〜70年代より前という意味じゃないか。ニューシネマ、ニューロック、ヒッピーにフラワーチルドレン、フォークソングなど価値観の転換の時代、動乱の時代。やがて米国はベトナム戦争を終結し、中国に接近する。

 

 今朝の新聞で見たが、トランプ大統領の外交政策にヘンリー・キッシンジャー氏が協力するらしい。中国接近の提唱者・立役者だったが、バランス感覚から今度はロシア接近政策をとるらしいという。すんなりこの政権が政策を進められるかはわからないが、「真夜中のカーボーイ」からキッシンジャーの時代を思い出したのは確か。

 

 あのカウボーイなのだ、トランプ氏は。偉大なアメリカの幻想がニューヨークの町で崩れ、最後は温暖なフロリダにバスで行き、ダスティ・ホフマン演じるホームレス&男色の女衒は息絶える。あのカウボーイの約半世紀後の姿なのだ。そう思えば納得はいく。とりあえずは。でも……。


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  • 2017.11.27 Monday
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