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世界の中心だと思うな! 郷愁に惑わされるな!

 先週末、テレビで久々に「ニュー・シネマ・パラダイス」を見た。アカデミー賞が近づいた今頃は名画がちょくちょく放映される。見てよかった。何度見てもいい。映画そのものも、エンニオ・モリコーネの音楽もいい。

 

 軍隊から故郷に帰ったトトにアルフレードが言う。「ローマに行け。外に出て自分の道を探せ」。そして次の言葉が印象深い。「ここが世界の中心だと思うな。不変だと思うな。2年もすれば変わる」。さらにこの言葉。「郷愁に惑わされるな!」。

 

 地方の人口減少、流出で、最近は若者に「地元で暮らそう」みたいな変なキャンペーンがある。地方の自治体に加えて、その広報予算をもらっている地方マスコミ(新聞、テレビ)がPRに努めている。地元の魅力を伝えながら。

 

 ふざけるな! と言いたい。人間、特に若者がどこに行こうと、暮らそうと自由だ。東京でも海外でも。人生は一度きりだ。どこで何をしようと自由だ。それが保障されなければいけない。地方自治体や地方マスコミは憲法違反をしている。ファシズムだ。

 

 ま、それなりの能力、夢があり目標がある若者はこんなキャンペーンに惑わされず、どこかに出ていきたい者は行く。行きたくない者は行かない。その中間ぐらいで迷っている若者に、こうしたキャンペーンが与える影響が心配だ。

 

 「きずなと思いやりが日本をダメにする」という本が出ていて、タイトルに驚いた。いい意味で。その通りと思っていたからだ。著者は進化生物学者の長谷川眞理子氏と社会心理学者の山岸俊男氏。萱野稔人氏の書評によれば

 

 ----本書を貫いているのは、人間は進化の過程でつくられてきた性質に大きく条件づけられている、という視点である。人間が利他行動をとるのも、身内びいきをしれしまうのも、裏切者を罰しようとするのも、すべて人間が進化の過程で身につけてきた性質である。社会もまた、そうした人間が環境や他の人種と複雑に相互作用することで形成されてきた。それを無視して人間社会の問題を解決することはできない。----

 

 冒頭では、いじめの問題を解決するには子供の道徳心を高めなくては、とか、少子化の問題では家庭のきずなや母性の役割の再認識が必要、といった紋切型の解決法などに対して、そうした人間への過大評価は「人間の理解として適切でもなければ、問題の解決にとっては有害ですらあること」をこの本は指摘しているという。

 

 そうした「過大評価」をするのは一体だれでしょう。自治体、教育委員会、マスコミ、一部の学者、評論家だと思う。国民にうえつけるという点ではマスコミでしょう。

 

 話は私の中では関連づけられているのだが、「ニュー・シネマ・パラダイス」はやっぱりいい。トトを演じる子役、中年になったトトを演じるジャック・ぺランがまた味わい深い。テレビも役に立つ。


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