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トントントントン宇宙の2トン

 昨日の鈴木大拙の言葉で、もう一つ思い出した。一番大きな言葉かもしれないのに、なんで忘れていたのか。ったくもう自分は。

 

 ----大拙がテーブルをトントンたたき(日野の2トンでない)、岡村さんに、この音をどこが聞いたかと問うた。岡村さんは、ただ「耳」というと違うといわれそうと思い、「全身」と答えた。大拙は、違う、全宇宙が聞いてそれが岡村さんに顕れたのだよ、と言ったという。----

 

 この辺は最新物理学にも通じそうだ。

 

 さて以下は山崎正和著「リズムの哲学ノート」の書評(安田登氏)から。

 

 ----そして「あらゆることは意欲でなんとかなる」という「自由意志の桎梏」に閉じ込められている私たちが、本当の意味で自由になるために、森羅万象に生成するリズムを体感しながら生きることを提案する。季節の変化を繊細に感じ取り、年中行事を丹念に営み、日常の些事を心を込めて行うことが、そうした感覚を研ぎ澄ましていくことなのだ、と。

 本書を読み終えて街に出ると、人波のリズムにも身体は共振し、自己が拡張していくのを感じられるだろう。----

 

 そう、リズムなのだ大事なのは。そして日常の些事。これは道元にも通じる。

 何事においても不調、うまくいかない時は、リズムに乗れていない、あるいは忘れている状態である場合が多い。時間、リズムを感じるような精神状態、なんら難しいことはなく、ただ感じればいいのだ。大森荘蔵氏は「時は流れず」と言い、時間はないのだ、意識はないのだと言い、そのことで自由を取り戻すことを逆説的に主張した。訓練すればだれでも二週間ぐらいでできるようになると書いていた。

 

 

 世界卓球選手権で国際卓球連盟はとんでもないことをやらかした。ルール破りの大会中の南北合同チーム承認だ。ルールに基づくというスポーツの根本を踏みにじった。平和のためにここはルールを変更して、というのはファシストの言いぐさであり行動である。スポーツの純粋性が政治の汚れた靴底に踏みにじられるのには怒りを覚える。

 

 日本女子も中国には勝てなかった。今朝のテレビで元全日本女子チャンピオンが「パワー」「回転」「スピード」の3要素を挙げて解説していたが、小生に言わせれば、というかあらゆるスポーツに言えることだが、「時間」と「空間」がいかに大事かということだ。中国との決勝でも、いやホントに中国選手に脱帽です。「時間」では、速い球だけでなく少し遅い球を交えて相手のリズムを微妙に狂わす。「空間」では前陣が多い中国選手でも、時には台から離れてプレーする。この辺が中国選手はうまい、すばらしい。ただ速いとか強いとか球のキレとかでなく、この辺が今後特に東京五輪への課題であり、これを克服すれば日本の金メダルはかなり見えてくると思う。

 

 それと選手のコメントで気になるのが「楽しんでプレーする(プレーできた)」の言葉だ。誤解されないかと思うんだよね。この「楽しんで」はもちろん飲み会やバーベキューなんかとは違うわけで、苦しい時もそれを上、外から別の自分が見ているような、楽しさに変える、というより楽しい側面にも気づきながら、ということだと思う。非常にストイックな楽しさ。ゲームをプレイ。修行を積んだ者だから味わえる楽しさ。だから簡単に言って、皆さんが理解できるような言葉、境地じゃないので。

 中国から日本勢で唯一の白星を挙げた伊藤美誠さんは、きっとこの楽しさを身につけ味わっていたのではないかな。


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  • 2018.05.24 Thursday
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