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ゆれる暖簾

NHKで「御宿かわせみ」の再放送を始めたのを見た。こういうのがいいと思うのは、トシなのか。大川端(らしい)風景や、宿の暖簾が誰かが通った後ふわっとゆれているのが心地いい。それと気がついたのだが、このほかのテレビドラマでも、ストーリーの中に入り込むよりも、役者の演技を楽しんでいることがある。これもトシなのか。いい役者のいい演技とはいいものです。小説や評論もいい役者の演技みたいなのを味わいたい。ということで文学に関するスクラップを---


910109--小林秀雄==感じがくる--から見える--へ。かたちが見えた。おかげで文学も見えた。それ以降、文体にはっきりした違いが現れましたね。思想的に円熟していくと同時に、言葉は抑えられ、平明で読みやすい文章に変わっていきました。平明だからわかりやすいということではなく、「よき細工は、少し鈍き刀を使う」(徒然草)というでしょう。物が見えすぎる眼を御しながら、自由自在に己が姿を表せるようになったんです。@白洲正子「美を人生の友として」

920722--東京を描けば陳腐だが、ニューヨークを舞台にすれば酒落ていると信じ込んでいる。冗談じゃない。永井荷風や中野重治は、東京を描くのにどれだけの心血を注いだか。@江藤淳「構造的な文学の衰退」

940301--エンデは先に話の筋をつくったり、大体の構想をつくって書いてるんじゃないのです。心から出てきたものを書いている。自分の人生を物語として見るとき、さしずめ「主人公」は自分ということになるが、それが一番大切な存在ではないことを知ることによって、その物語が深みをもつのではないだろうか。@河合隼雄

940216--作者たちが懸命に頭をひねったにちがいないストーリーの展開、結末は、意外に心の奥には残らないのだ。むしろ意識的な努力を超えたところでふっと現れてしまう部分で、何かが光る。@日野啓三

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  • 2017.06.04 Sunday
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