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宰相不幸社会

 ----政治の役割は国民、世界の人々が不幸になる要素を少なくしていく、最小不幸の社会をつくることにある。貧困や戦争といったことをなくすことにこそ政治が力を尽くすべきだ。
 今の日本は経済が低迷し、3万人を超える自殺者が続き社会の閉塞感が強まり、全体的に押しつぶされるような時代を迎えている。日本を根本から立て直し、もっと元気の良い国にしていきたい。経済、財政、社会保障を立て直し、強い経済、強い財政、強い社会保障を一体として実現する。----

 菅直人総理の会見の冒頭部分だが、断固反対である。「最小」「不幸」「閉塞感」というネガティブな言葉を使った。これはだめ。政治は国民の幸福の実現を目指す。これはわかる。あるいは幸福を目指す国民の手助けをする。だが「不幸」という言葉は安易に使用してはならない。その場合の幸か不幸かは、国民が決めることだ。そこに立ち入ってはならない。最小であれば貧困や戦争やその他の不幸があってもいいのか。
 閉塞感は誰が醸し出しているのか。一に政治、二にマスコミではないか。国民は街頭でテレビのマイクを突き付けられればそんなことも言う。でもそれぞれの暮らしがある。閉塞感を見事に脱したばかりの人もいるだろう。とにかく政治の言説の「ひとくくり」がいやだ。まとめるな!
 実は、今閉塞感があるとしたら、それはこうしたひとくくり的言説が限界に来ているということなのだ。
あるいはパターン化したものの見方。内容の要約、要旨……。細部、枝葉の切り捨て。うち捨てられた言葉、気持ちなどに対する供養もない。針供養だって行われているのに。言葉を実利的に道具として、というか本来の意味で虚構的に偽善的に、ということは粗末に使う政治の言説に、断固として「NO!」を突き付けなければいけない。

 総理のこの発言について批判的言辞が見当たらない。それもまた不思議な話だ。政治という妖怪が徘徊どころか正面突破で行進している。人間の内面や尊厳の内部にまで立ち入ろうとする。いやもう浸食されている。本当の意味で国民の手に取り戻さなくては。ホントに日本は沈没する。


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  • 2020.03.30 Monday
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