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毒蛇食雲雀舌音楽



 ヤッパリこの代のクリムゾンが1番と今でも思う人は多いのではないか。昔のハードロックとかヘヴィメタとか、今は何ていうんだ? とかのバンドなんか真っ青で逃げるほどのハードさヘヴィーさを持ち、かつ曲ごとにであるが持ち前の"前衛と抒情"をくっきりと出し、堂々と自分たちのやりたいことを主張している。
 メンバーがまた最強。大きいのはドラムのビル・ブラッフォードだ。YESに飽き足らなかったほどのことはある。バイオリンのデビッド・クロスはこの時代のクリムゾンの両翼を担った。以前のメル・コリンズのような、あるいはそれ以上の立場だ。ジョン・ウェットンのヴォーカルの声も渋いよねベースはともかく。
 前作「Island」で出したエキゾチシズムはもっと発展して、というか前作の海洋のイメージから今度は大陸の奥深くかもっとずっと離れた島みたい。カリブかアラブか。スリランカかジャワか。インドか中国か。アフリカか。(タカ&トシにお願い)。この頃ロバート・フリップがハマッていた神秘思想の影響が濃い。1曲目でガーン!ときて、2曲目の"Book of Saturday」の美しさはどうだ。そして、マンマやないか! 裸やないか!とわめきたくなるような「Exiles」。
 この代は、パーカッションのジェイミー・ミューアという人の存在も面白いが、しかしそれら以上に、なぜこの人のことが論評されないのか。最も重要な人物、すなわち詞を書いているリチャード・パーマージェームズのことを。フランス文学におけるロートレアモンのごとき路線転轍者のことを。クリムゾンはこの後のアルバムからはヨーロッパに回帰している。それはリチャードの影響が大きいと僕は見ている。
 それとね、いいたいんだけど、エキゾチシズムってのがね、限界がある。というか、西欧から見てエキゾチックというだけであって。キリスト教にしろそのアンチにしろあくまで西欧文明から見ての話だ。東洋その他を甘く見てるのではないかと思うのだ。
 頭のいい欧米の表現者はこの頃(今でも)そういうのを使う。たとえばル・クレジオなんか若いときはロックの文学版だと思ってよく読んだ。主人公はジム・モリソンみたいだった。ところがその後クレジオはインディオとかにかぶれて、今ではアフリカだかモロッコだ。西欧文明はもう死んでいる、とか言ってね。
 そこが気に食わない。そういうのも、教養いっぱいお上品な西欧から見ているからの話じゃないのかい。目線がさ。フランスがアフリカに行くって、今の時代の逆ではあるけれど、それならすでにランボーがやってるじゃないかといいたい。しかも詩作を捨てて商人として大変な苦労をしながら。病気で足もなくすほど苦労しながら。そこまでの覚悟があるのかといいたい。(上島みたいに取り乱してしまいました)。高級SUV車で田舎を探険するようなことはやめてくれ、ということなのだ。
 しかしそれほどヨーロッパはヨーロッパであることに悩むのかなあ。植民地や世界大戦でもう懲りてはいないのか。インテリのフリップもこうした課程を経たということか。フリップは初期のクリムゾンを高等普通教育といったが、最高といわれたこの代が実は高等普通教育だったのではないか。

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  • 2017.11.27 Monday
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